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2018-11-18

中国取材旅行 5

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11月5日、晋祠という所に行って来ました。
晋祠とは、道教の寺院であり、もともと周の武王の子で晋国の始祖である唐叔虞(とうしゅくぐ)を祀っていましたが、時代が下っていろいろな楼閣が建てられ、建築の宝庫となったようです。

お腹が全然治ってなくて心配だったのですが、何とかだましだまし・・・。

 このエリアは、太原観光の筆頭にも挙げられる場所で、大きな公園がそのまま建築博物館のようになっています。
太原市街地からタクシーで1時間くらいかかります。 かなり遠いですね。 電車とか、走らせないのですかね?
片道=85元(1445円)
到着してみたら、オフシーズンなのか閑散としていて、帰りがまた心配になりました。
仕方なく、同じタクシーに13時にまた来てもらう約束をして中へ。

結果的に↑の建築が一番重厚であり貫禄がありましたね。(あくまで主観ですが。)

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 いたる所にこのような柱=街灯があり、かなり最近の造りなれど、なかなか面白い彫刻です。
ここまで浮かさなくてもなーといった感じの超絶技巧☆

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ガイドブックに写真で載っていた、北宋時代の鉄製武将の方たち。
錆びてない所が売りなのかもしれませんが、美術的に見てどうですかね・・?
マガイモノ感覚満載、、と言ったら失礼ですか・・。
それに、近づいて見ることが出来ません。

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 二番目に感動出来る建築が、晋祠のセンターとも言うべき、この聖母殿。
八体の龍が手前の柱に絡みついている様がとっても怖いです☆
中に入ろうとしたら、「シャーッ!!」って襲いかかって来そうです!!

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近くから見ても迫力ですが、梁の突端のような部分が交互に上向いたり下向いたりしている所がまた邪悪。
聖母の暗黒面を表しているのかしらん。。
でもそれは心理学的に言ってもグレートマザー。
納得ですね🎵

*グレートマザー [5] 【Great Mother】
母なるものを表すユング心理学の元型の一。神話では女神・魔女などの姿で現れ,育て養う側面と抱え込み吞み込む側面とをもつ。(三省堂 大辞林より)

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そしてこのお堂のさらに内奥中心に居座るのが、この御方。
どうやら唐叔虞(とうしゅくぐ)さんのご母堂のようです。
韓国のドラマにおいて、母親は、やたら若い人たちの邪魔をする存在として描かれますが、中国でも母なる存在はなかなか厳しいものがあるのでしょうか?
慈愛に満ちた表情、、、とは言い難いような、なんと言いましょうか・・・。
スパルタママのような印象を受けるのは私だけでしょうか・・・?

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一番楽しみにしていたのは聖母殿の中にあるという北宋時代の女官たち。
北宋の文物と言えば、日本においては国宝ぞろいでその精神性、造形性、宇宙観、全てJpaneseを置いてけぼりにするくらい物凄いクオリティーを誇ります。
しかし、これ、、いったい何だよ!?
のほほんとし過ぎていて、どこに価値を見出したら良いか皆目見当も付きません。
おまけに中に入れないので、鑑賞すら拒んでおります。
柵の間にレンズを入れて、ズームで撮影しただけ。
近くから見たら感動するのでしょうか?(でも最後のお土産物屋で絵葉書見たら、かなり酷いものだったので、うーむとなりました。)

今回の旅で学んだことは、昔のものでも下らないものっていっぱいある、という事実でした。
日本では何故か古いものほど感動出来たりすのですが、一回その固定概念をリセットする必要がありそうです。

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この横倒しの巨木は臥竜柏という柏の木だそうで、周の時代に植えられたとか。
聖母殿が北魏で柏は周。
なんだか、時系列は分かりませんが、聖母殿の禍々しさに吸引されて、へし曲がってしまった模様。

決してけなしているのではなく、あくまで感動しております☆
日本には無いワイルドさでございます。

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聖母殿から目を左に転じると、このような風雅なストリートが。。
明清時代の建造ですが、こっちの方が好きかな。

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窓枠でも遊び心があります🎵
エントランスが丸いっていうのも宇宙船ぽくて良い!

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おそらくこの新しい建物に、唐叔虞(とうしゅくぐ)さんが祀られているのだと勝手に思いました。

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晋の太子がすごろく式に絵として表現されているようです。
その癖っぽい画風がグッジョブです!

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石碑のデザインも時代を下るに従って洗練されて、なおかつ面白いものとなります。
二頭のライオン?の絡みつきが素晴らしい!
こういうの、大好きです☆
そしていろいろな文字のフォントがありながら同じ漢字として共存して、今の中国の簡略体とは違った美しさを感じさせますね。

晋祠の見どころは随所にあります。

細かい所ではこれ!

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日本画において、同一色相の明暗のグラデーションを繧繝彩色(うんげんざいしき)と言います。
このお堂の繧繝に着目すると立体的な表現となっていますね。
ある意味だまし絵的でもあります。
このような使い方は新しいものでしょうかね?
なかなか面白いと思いました。(マニアックですが・・。)



晋祠入って左手奥には仏教寺院が併設されています。

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七重塔は、もちろん仏舎利塔です。
風に風鈴の音が鳴って非常に心地よかったです。(お腹はまだまだ死んでましたが・・・。)

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塔の中には入れませんし、中も暗くてよく見えませんでしたが、カメラで撮影するとさすが一眼レフ🎵 全部の文字が読み取れました!
しかし残念な落書きも一緒に映り込んでいて、古い墨書きを台無しにするような自己主張にゲンナリします・・・。
どこにでもこういうのいるんですね。

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どちら様でしょうか?
インドから伝わった仏教がもう完全に中国化しているのが感じられます。

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三人三様の表情が印象的。
特に左の判官さまに注目!
こんなお方にジャジメントされたら確実に地獄行きですね!^^

地獄は一定すみかぞかし。

という親鸞の言葉が甦った次第です。

*     *     *     *     *

帰りは同じタクシーで帰りましたが、お昼ごろは他のタクシーも三台くらいいて、「失敗したな。」と正直思いましたが、約束を反故にするわけにも行かず、言い値でトータル500元(8500円)支払いました。
晋祠の入場料も80元(1360円)と高く、この観光だけで1万円ほどしたわけであって、あらためて個人旅行の難しさ、と言いますかデメリットを充分感じたものとなりました。
 しかし、高い保険もたまには必要です。第一義には帰りの飛行機に間に合うこと。
それさえクリア出来ればOKでしょう。(と自分を慰めました。)

 その後太原空港で搭乗手続きをしようと並ぶも、マカオ行きが国際線であると知らず、国内線に並んでいたら向こうからどうしてわかったのか、私のもとに来て、「あんた、ここと違うよ!」と言われ、係員の指差す方へ・・・。
そしてここかな?と思った場所に並んでしばらくするとまた他の係員が飛んできて「あんた、ここでも無いよ!」と・・・。
どうして私のチケット内容が分かるんですかね?
こちらとしては助かりましたが、かなり目を光らせているんだな、と思った次第。
しかしながら、もっと怪しまれて捕捉されないで本当に良かったです☆笑
というか、彼らも優秀であり、誰が本当に怪しくて、誰が怪しい未満=セーフなのか、ちゃんと見ているのだな、とも思いましたね、この旅を通じて。

 最終的にマカオでのトランジットは悪夢の12時間!!!

それをどうやり過ごそうかと思案した挙げ句、私は絵を描く、という素敵なアイデアを思いつきました☆

今回時間的余裕もなくて、何も描けなかったスケッチブックを捨てて帰ろうとしましたが、念の為カバンに入れておいて良かったです!
5時間ほど休憩もなく描き続けました。

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もちろん空港内なので、空港の中を描くわけには行きません。
テロリストに間違えられます。笑
あくまで空想画として、何も見ないで描きました。

平遥で見たマリア。
晋祠で見た丸窓や丸い扉。
二頭の絡むドラゴン。
赤い提灯に七重塔。
そして玄中寺で見た山の稜線などなど。。
全て今回見たものをモチーフにして、なおかつデフォルメして・・・。

絵を描く時間はとっても至福でしたね。
鉛筆と顔料ペンだけで、これだけ楽しめます🎵

絵描きはマカオでギャンブルしなくてもいいの。
絵を描いているだけでハッピーになれちゃう人種なんですね。

改めて何とか無事に旅行の行程を終えることが出来そうで安心して最後の飛行機に乗りました。。


おしまい おしまい。。 

最後まで読んで下さって有難うございました。

これからはまた月イチのペースに戻りますが、この誰も見に来ないブログを今後とも何卒よろしくお願い申し上げます☆


















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プロフィール

キヌケン

Author:キヌケン
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横須賀は衣笠という町で絵の教室を主宰しております。
私自身は、東京藝術大学絵画科油画専攻(学部・大学院)に学びました。
個展、美術の祭典・東京展(上野)、および現代絵画シリウスというグループを結成して活動してます。

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