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2011-06-26

ネパールに来ています。

約一ヶ月いたバンコクを離れて、今はインドの北に位置するネパールに来ています。

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↑・・・外国人ツーリストが集まるタメル地区の風景

首都・カトマンズは、日本では奄美大島くらいの緯度で、ヒマラヤの麓にある、といった涼しいイメージではありません。 確かに標高は1300mと高いのですが、盆地なせいか年間を通じた平均気温は東京よりも高いようです。

今は雨季・・・。

17日に到着した日から三日連続で雨だったので、う~む、と思いましたが、その後三日間はおおよそ晴れたり、まずまずの天気であります。

年々、外国に行って、その土地にアジャスト出来るのが遅くなる傾向にあるワタクシでありまして、ここカトマンズでも、一週間は過ぎてもイマイチ馴染んでいません・・。

思えば出不精の私も これで、“訪れた外国の数=11ヶ国”になります。 少なくとも一泊はした、という国の数です。(ちなみに行った順に、イギリス・フランス・イタリア・アメリカ・エクアドル・メキシコ・韓国・中国・インド・タイ・ネパールです。) どの国も思い出深い、と言いますか、その国の良さが記憶の大半を占め、あらためて“行って良かったなぁ~。。”な感想を持つワタクシですが、今回のネパールはちょっと分かりません★

カトマンズの国際空港に降りてすぐ、右側のタクシー予約センターで繁華街行きのチケットを買う、と『地球の歩き方』(ガイドブック)に書いてあるわけですが、言われた通りそうすると、何十年前に車検に出したの?というオールドファッションの車が待ち受けていて、何と後ろから3人がかりで押す、、、ではありませんか!? 私はヤングなので、こういった光景は見たことがほぼありませんが、こうした行為を“押しがけ”、と言うそうです。 つまり車が止まったままだとエンジンがかからないのですね・・。(笑)

普通、国際空港から都市の中心地に車で行くには、“ハイウェイ”とかを使うのが常識ですが、さすがインドの親戚であります。 いきなり舗装されていないような凸凹道を、粉塵上げながらガタンガタン進みます。 途中で止まらないように祈りながら車窓からの風景に目をやると、インドをもっとボロくした感じ・・・。いえいえ、決してインドがボロい、と言ってるわけではありませんよ。 街がどんどん工事中、ではなく、“壊れ中”に見えるのです。

 やっとのことでガイドブックに書いてあるオススメ・ホテルに到着。

重い荷物を持って、二階のレセプションでうけつけ・・・・しようと思ったら、日本語がちょっとしゃべれる気さくなあんちゃんが部屋を案内してくれます。 「明日は、もうちょっとイイ部屋アルネ、だからチョット、がまんしてネ♪」なんて感じです。 そっかー、とか思いながら、狭くて牢屋みたいだなぁ、、嫌だけど、一日だけだったら仕方ないかなぁ・・・。 

「カマン?」

とあんちゃんは言いました。
何故かまだパスポートも見せていないのに、どこ連れて行くんだろ?と思いながら、「ホエア ウィル ユー カム?」とか聞くと、「チェック イン あるね☆」と言います。(決して彼が中国人に見えるわけではありません。)

「チョット ダケ 歩くネ。」

外人さんの「チョットダケ」。
これは用心した方がいいフレーズのべスト5くらいには入ります。(笑) (ワースト5かな?)笑。

お、とうとう“チョットダケ”来たか・・。と思いながら、15分くらい歩かされて、薄暗いビルの階段を上がって行きます。 どうやらそこはツーリスト・オフィスらしく、そこにも割腹の良い、葉巻なんぞが似合う中年男性が座っていて、カタコトの日本語で、「ワタシ、日本語、チョット シャベレまーす♪」「日本に、トモダチ、たくさんイマース!」

だから、ホテルのチェック・インはどうなんですか? と長旅に疲れたワタシは早く落ち着きたい気持ちになりながら、一応話を聞いてると、

「カトマンズの次、どこ イキマスかぁ~?」
「手数料なしで、良いホテル、リコメンドシマース☆」
「ポカラですか? ルンビニですか?」

とか始まってしまうのでした。
つまり、インドで多い、この手の詐欺なのです。(インドでは引っかかりませんでしたが・・・。)

いきなり最初のホテルでやられた、と思ったワタシは、「いいっす、いいっす。。」と言いながら、走るようにしてそのオフィスを出て、さっきのホテルに戻ります。

窓が廊下側にある3疊くらいの、やたら暗い部屋に戻り、とりあえずトイレにでも行くか、となりました。
タイでも、ネパールでも、バス・トイレ付きの部屋は共同使用よりだいぶ高くなるのです。 安宿価格で1.5~2倍くらいにはなります。
私の入った部屋は、バス・トイレ共同で200ルピー(240円)と格安なので、“何年前に洗濯したんだろう?”という汚い枕カバーは何とか一日だけ我慢しようと自分に言い聞かせましたが、その共同トイレに入って用を足そうとすると、なにやら浮かんでるものがあって、それはもちろん先客の“お客様”★ まあこれくらい日本の駅のトイレだってたまに目にするよな・・と思い、レバーを引いてジャーってやるも、いっこうにその“お客様”は回転運動するのみで、吸い込まれてくれません(泣)。 トイレの構造上の問題なのか、その“お客様”の比重の関係なのかは分かりませんが、とにかく3回くらいジャーってやっても、こちらをあざ笑うがごとくクルクル回転するのみ・・・。 さらに夕方とはいえ外はかなり明るいのに、窓のないバスルームは節電のし過ぎだろう、と思うくらい真っ暗闇一歩手前なのです。 “ここでシャワーも浴びんといかんのか・・・(涙)”と思った私は、まだチェックイン済ませてない、このホテルから逃げ出すことを決意! 急いで荷造りして、というか、ほとんど荷物をほどいてませんでしたが、ガタンガタン階段を引きずって、レセプションで「やっぱり、トイレが汚いから、泊まるのやめました!」と言って出ていこうとすると、先ほどとは違ったあんちゃんが、「2時間いたから、その分よこせ!」と来ます。
二時間いたって、それは、そっちが詐欺にかけようとした時間だろ!と思いながら、聞かないふりして出ていこうとすると、

「ニホンジン ノ バカァー!」

と彼は絶叫してました。

*          *          *

ツーリストの多いタメル地区、というところにいるのですが、10m歩いて必ず一人の勘定で「ハッパ ハッパ チョコ チョコ 」とうるさいです。(もちろん本当の葉っぱやチョコレートではありません。麻薬のことです。) 
間に合ってますから!
いや、もとい、「私はやりませんから!!」と心の中でつぶやきながら、完全無視して歩行に集中します。
歩行に集中しないと、いつクルマやバイクに轢かれるか分かりません・・・。 狭い道を我先に、とビービーいわせてすれ違うのです。 思えば、インドの安宿ストリート=メインバザールも同じようなものですが、近年になって道路拡張工事が行われたので、以前よりは通行しやすくなっています。


ガイドをちょっと頼んでも法外な料金を請求されるし、マッサージに行って30分の安いコースで、と頼んでも二人がかりで高い料金を取ろうとします。 路上でサンダルの修繕をお願いしたら、関係ない人が値段交渉に当たります。 リキシャに乗ろうと思っても、インドの5倍くらい高い値段をふっかけて来ます。 おまけに目的地にたどり着けないことは承知していながら、まずは乗せてから、全然途中で下ろします。


そんなこんなで、その他もろもろ、ネパールに来てガラの悪い連中ばかりで、疲弊しております。

ネパールでは、普通の人はいないのか・・・。

未だ、心温まる人物には一人も遭遇しておりません。

ネパールは、私が訪れた11ヶ国の中で、今のところ最悪であります。

よく日本人は、インドに疲れたら、ネパールへ行ってホッとするといいよ。と言います。
でも、私は逆ですね。

情状酌量して、ネパールは貧しいのです。
インドなどのように圧倒的人口がいるとか、ITに強いといった頭脳や有り余る資源とかがあるわけでは無く、ただただ観光立国で、外国人からむしり取れるだけ、むしり取ってやれ★ なメンタリティーになってしまっているのだと思います。
そう考えると、かわいそうなネパール・・・。

まずは教育、からでしょうかね。。

今泊まっているホテルは、バス・トイレ付き(おまけに扇風機とテレビまでついて)500ルピー(600円)と“高級ホテル”です。(笑) *本当は1万円以上の高級ホテルがたくさんあります。

テレビを付けると、何と130チャンネル以上あって、それはインド以上!!
欧米の映画、インドの映画、サッカーにテニスなどのスポーツ番組、ニュース、そして日本からはドラエモンが参戦です☆
こうしたテレビを見て、世界の豊かさを思い知るにつけ、自らの国のダメさ加減にゲンナリするのも無理のないことでしょう。 日本も他人のこと、言えませんが、この国の未来は、あまり明るそうではありません。 アンケート調査では、ネパールの3割もの人が、メンタル・ヘルス、つまり鬱や何らかの精神症状に悩んでいるとの結果が出たそうです。 

インド料理が大好きな私ですが、日本のインド料理屋に行くと、必ず笑顔で話しかけてくるのがネパール人でした。(お店で働いているのです。) インド人はプライドが高く、なかなか打ち解けてくれません。 でも、ネパール人は、とても親切で、カタコトの日本語ででも、いろいろ教えてくれたりしました。
ですから、私にとってネパールは謙虚で友好的な国だったのです。

それも、今から考えてみれば、ネパール本国にいても出る目がないから、外国で一旗上げようと、志高い一部の若者であったかもしれません。

ネパールは、ちょっと空気の淀んだ呼吸しずらい国なのだと思います。(実際、排気ガスや粉塵のため街中でマスクをしている人がとても多いことで有名なのです。ちょっと違いますが・・・。苦笑)

あと、もしかしたらネパールには精神的リーダーが歴史的にもあまりいなかった可能性があります。

人よりも神の方が多い国。

それがネパールです。(ガイドブックより。)

その証拠?に、ネパールの紙幣には、人間がほとんど刷られていません。
一番の高額紙幣1,000ルピーは、象さんと山(エベレスト?)。
二番目の高額紙幣500ルピーは、トラさんと山(同上)。
三番目の高額紙幣100ルピーは、サイと山(同上)。
四番目の50ルピーで、ヤクと呼ばれる動物、と山(同上)。
10ルピー以下で初めて人らしきものが刷られてきます。(頭に何か派手なものを被ったメガネかけた人です。)(あとでこの人物が誰なのか調べます!)

インドの紙幣はガンジーで統一されていますね。

日本の紙幣も必ず人間です。
それも以前の1万円札は聖徳太子で、今の1万円札は福沢諭吉です。 ともに日本の精神性に深く関わった人物です。(昨今、聖徳太子は本当はいなかった、、とされますが、聖徳太子の“伝説”はおおいに日本的精神を表しているのではないでしょうか・・。)

ということで、ネパールにとっては神様・仏様のみが、エライ存在で、人間はカーストの下でただ生死を繰り返す存在だったのでしょう。 
その証拠に(くどい★笑)、ネパールはつい最近まで世界で唯一、ヒンドゥー教を国教としていたのでした。

それはそれで、非常に中世的で、ある意味ロマンティックで、人間の傲慢さもなく、素敵な面もありましょう。

しかし、世界はそうは動いてないのです。

激動の世界は、人類に変化をもたらせるべく歴史的な人物を輩出しています。 宗教的にも科学的にも、政治的にも、企業のような実業の世界でもそうでしょう。

そうした彼我の差をテレビなどでダイレクトに見せつけられれば、いかに温和なネパール人も、特に若者は、鬱憤もたまることでありましょう。


北海道の1,8倍しか国土を持たない小さな国=ネパール。 

人々の心情がどんどん荒んでいくネパール。

救うのは、クマリ(初潮前に選ばれた女神)ではなく、やはりネパール人自身だと思います。


ネパール がんばれ !!!




などと偉そうなことを申し述べましたが、田所は目下、腹痛と頭痛のダブルパンチであります。

でも相変わらず、制作と勉強は楽しく頑張っています☆^^


あと、ネパール料理の代表格とされるダルバート(定食)は、野菜中心で、程よい塩気と素朴な味付けで物凄く美味しいです☆ あまりの美味しさにライスをおかわりし過ぎて腹痛になった、、ということもあります。

 今後は観光寺院などをいくつか回ってから、ポカラに移動し、お釈迦様生誕の地=ルンビニを経由したあと、インドに向かう予定でおります。

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↑・・・カトマンズの最中心地=ダルバール広場の寺院。 鳩多過ぎ。。。笑

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↑・・・やはり、すごいことに・・・。汗

プロフィール

キヌケン

Author:キヌケン
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横須賀は衣笠という町で絵の教室を主宰しております。
私自身は、東京藝術大学絵画科油画専攻(学部・大学院)に学びました。
個展、美術の祭典・東京展(上野)、および現代絵画シリウスというグループを結成して活動してます。

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