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2019-03-05

多摩美合格おめでとう!

当研究所のYKさんが多摩美術大学油絵科に合格しました☆

おめでとうございます。

YKさんのアトリエで習作の一つです。

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元々物を写す力はありました。
しかし美大受験においては、それだけでは通用しません。
いろいろなカリキュラムがある中で、今日は作家研究ということに絞って書いてみましょう。

4月から6月にかけて油絵科の学生二人と私とでイタリア生まれの作家=クレモニー二の研究を重点的にやりました。(もう一人の学生HKさんは秋に推薦入試で女子美に合格しました。)

何人かのプロの作家を見せて、その中から選んでもらったのです。
自分が学んでみたい、と積極的になることが大事です。

何十枚かのカラー図版を見ながら、作家のテーマとコンセプトを分析して行きます。
これはもちろん言葉で解釈していきます。
私がまず模範的に分析して、学生に他の絵の分析をやってもらいました。

絵のテーマとコンセプトの違いについてまずは理解してもらう必要があります。

絵のテーマとは、例えば『愛』とか『平和』とか『対話』とか『共存』とか『成長』とか、そんなものですね。

絵のコンセプトは、その下位に位置する方法論のことです。
形、構図、色彩、イディオムなどを分析して方法論を探ります。
この作業が大切です。
そしてそれは、こうした絵の教室でないとなかなか自力では出来ません。
作家研究とは、まずそのコツを教わらないと出来ないものです。
どうしても表面的なものになってしまいます。
最初は指導してもらうことで深い所を学んでもらいます。

そして次に気に入った図版から模写をやってもらいます。

二つの例を掲示します。(ともにF10号)

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省略の仕方、空間構成、透明感、面白い発想、絵の具の使い方、などを実施に学んでもらいます。

最終的にクレモニーニを意識した静物画を描いてもらいます。

それが冒頭の一枚であり、下の作品でもあります。(上の足の石膏静物はF15号キャンバス油彩。下の静物はB3サイズの紙にアクリルです。)

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多少ぎこちない所はあるものの、それなりにこなしています。
完璧ではありませんが、成果は上がっています。

よく美大の説明会に行くと、学生が教授に自作を見てもらっている風景に遭遇します。
そしてよく先生に言われることは「あなたの言いたいことは結局何なの?」ということ。
それってつまり、絵のテーマを聞きたいのではなく、絵のコンセプトを聞きたいのです。
しかし、受験生はあまりその辺が理解出来ていないので、モヤモヤとして終わってしまいます。

私はその部分を重点的に教えています。

物をただ写すだけでは絶対に駄目なのです。(特に受験においては・・・。)

絵で大切な根幹を成す部分。
それはやはり絵のコンセプト、ということになります。

これから受験を考えている学生の方は、是非当研究所に学びに来て下さい。
たくさん教えたいことがあります。

ちなみにYKさんは東京芸術大学油画科の一次試験(デッサン)にも合格しています。
力は確実に付いています。

2019-03-02

第44回三彩会展

今年も横須賀市文化会館にて教室の展覧会を行います。

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一年間の成果を発表致します。

何卒ご高覧下さいませ。

会期 : 2019年4月4日(木)~9日(火)それぞれ開催時間が異なりますので、画像をご覧になってご確認下さい。

ちなみに8日(月)はサークル『色の泉』を文化会館ロビーにて午後2時より行います。

詳細はおって書いていきます。

2019-01-31

第63回YB会員会友展 と 日仏現代国際美術展

横須賀市文化会館にて、第63回横須賀美術協会(YB)会員会友展が行われました。

当研究所関係では、まず入り口入ってすぐに原さんのF100号の大作が堂々と飾られていました☆

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お題に関しては今年のテーマ課題である『松竹梅』ではありますが、描きたいものをトコトン描く、という姿勢は見事です!
特にモデリングペーストで盛り上がった画面上部の梅と、扇の形をした蒔絵が特にチャレンジでしたし見応えあるものになっています。
着物のデサインも松竹梅に合わせてオリジナルにしました。
お顔のモデルは、当教室出身者です☆
原さんは、この100号ともう一枚100号を描いていらして、とうとう肩が腱鞘炎になってしまいました!
それだけ夢中で描いてらっしゃるんですね☆
私もそれくらい頑張らないといけないな、と思いました!!


次にご紹介するのは近藤さん。

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写真だと色が潰れて見えてしまいますが、実際は綺麗で渋いグリーンですし、もっと複雑な表情を見せています。
近藤さんは、ありきたりな風光明媚なロケーションよりも生活感がにじみ出る景色や家屋を今度描かれます。
この絵もそうした“家のちょっと裏側”を見たようなアングルになりました。
飾らない普段着であるところが魅力です☆


次は井上さん。

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教室での人物写生会で取材されたスケッチを元に油絵にしました。
実に綺麗なお嬢さんで、この絵で3~4枚は描いてらっしゃるのではないでしょうか。
とても丁寧な描写で迷いがなくストレートです。
肩口のレースの細かさも繊細な女性像の隠し味となっていますね。
元々は髪飾りとしての花はありませんでした。(井上さんの創作です。)


次は色の泉にいらして下さっている加山さん。

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蓮の花を固有色ではなく、黄色と紫の補色で描いています。
特に主役的部分である右上の蓮が、紫から黄色にグラデーションとなり、かつ色が反転するテクニックを用いて大きなポイントとなっています。
建築物を思わせる形もあり、ちょうど鎌倉の近代美術館を想起させますね☆
ポエムとしての絵となっています。


次なるは、橋本まちこさん。

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ご自身のスタイルを持ってらっしゃる方で、この絵では従来の家族の描き方にプラス、しばらく取り組んでらした完全抽象の要素を導入して、今までに無かった境地を開拓しています。
親子の成長を謳ったようにも見えるし、夏の入道雲の激しさを描いているようにも思えます。
簡単に解釈出来ない所がきっと魅力なのだと思います。


最後にご紹介するのは、以前講師をやって下さった白日会の沼田先生。

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海を臨む感激が表現されています。
「もうすぐそこは海だぞ!  早く砂浜にたどり着きたいな☆」と誰しもが思います。
空や雲が伸びやかでいながら確信犯的に取り入れられた電線がボートの帆布の曲線とリフレインして画面に動きと変化を与えています。
素晴らしいですね。


YB公募展の方は6月となります。
皆さんの新作が今から楽しみです♪


あと、六本木の新国立美術館で開催中の日仏現代国際美術展。
その会員の塩崎淳子先生が栄えある文部科学大臣賞を受賞しました!
おめでとうございます!!

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『無辺へ』と題されてますが、無辺とは広大なこと、といった意味でしょうか。
広大な地へ誘う如来と菩薩は来迎図かもしれません。
如来は大抵装身具を付けない簡素な姿でありますが、塩崎先生の真ん中の像は体幹に装飾が施されています。
そこがオリジナルな表現となっていると思われます☆
とても美しい作品です。




2018-12-20

さほちゃんおめでとう!

 当教室に通っている中学3年生の梅津さんが、神奈川県教育委員会主催のポスターコンクールで入賞しました☆

おめでとうございます!!

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文化財保護ポスターという内容で、梅津さんの作品は「鎌倉を世界遺産に」というテーマで描かれています。

鶴岡八幡宮と流鏑馬を構成したのでしょう。
爽やかな色彩と巧みな描写が際立っています。(ビニールの反射で見づらくなっております・・・・。)

主催者のサイト= http://www.pref.kanagawa.jp/docs/ar3/prs/r9567931.html


851作品の中から選ばれました。 

物凄い倍率ですね☆

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平塚美術館でも展示していたようですが、私が行ったのは、JR鎌倉駅の地下ギャラリー展示でした。


ちなみに、この作品はうちの教室で描いたものではありません。

梅津さんは小学生の頃から教室に通っており、写実が得意で、じっくり時間をかけて細かい所までこだわりを持って仕上げます。
センスも良く、将来梅津さんの人生において美術という能力が、様々な局面で役に立つと思います。

私もそんな梅津さんをずっと応援していきたいと思っています。







2018-11-13

中国取材旅行 4

 11月4日は思い切って新幹線で平遥に行って来ました。

明時代(1368年 - 1644年)の町並みが残っていて、世界遺産にもなっているエリアです。
日本で言うと室町時代(1336年 – 1573年)あたりに相当します。
貧しかったから建て直すことが出来ず、結果的に古いものが丸ごと残って価値を産んだ、というのが実情と、どこかに書いてありました。

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石造りのため、残すことが出来たのでしょう・・・。
雰囲気のある佇まいです。


時系列的に言うと、ホテルから歩いて行ける太原駅からではなく、空港との中間距離にある新しい太原南駅から電車に乗りました。
東京駅を凌ぐと思われる巨大な駅舎にまず圧倒されました。
天井が高く、新しい駅なので、非常に分かりやすい構造をしています。
日本の新幹線は世界的に見て、セキュリティーが甘い、と指摘されるところですが、まさにそれを痛感する面倒くささがありました。
パスポートも見せなきゃいけないし、荷物検査も二回くらいあります。
当該のホームに降りるときもものすごい厳重です。
いちいち係員がドアの南京錠を開けてから入場させ、エスカレーターでホームまで降りるのです。
ホームで電車を待つ時は、線路付近から5mくらい離れて待たされます。
これに関してはきっと早晩ホームドアが出来るんだと思います。

私が日本でネット購入したのはグリーン車に相当する一等車。
30分ほどで着いてしまうので、1000円前後の値段でした。
しかし自分の勘違いで、到着した駅=平遥古城駅は、平遥古城からかなり遠く、ガイドブックに載っている地図だと、ローカル線の平遥駅なら歩いて古城までたどり着ける、という分かりにくさです・・・。
普通、名前からして逆だよね!?と文句を言っても始まりません。
タクシーばかり乗るのもお金がかかるので、バスで向かいましたが、結局中国元が無くなってきて、両替をしないといかん、ということで結果タクシーでかなり遠くにある中国銀行まで戻る形となって時間もお金も無駄に使ってしまいました。
(インドなどでは、いたる所に両替所があってとっても便利でしたが、中国では普通の銀行で扱ってなかったりするので驚きました。私の宿泊しているホテルでも出来なかったのにも不思議に感じました。でも、よくよく考えてみたら、日本でも普通の町中の銀行が積極的に両替業務をしているか?と言えばそうでもなさそうなので、私の思い込みなのだ、ということが帰国して気づいたことです。)

 気持ちを取り直して、いざ世界遺産=平遥古城へ☆


通常とは反対側の南門から入城。

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いきなりカトリック教会が出現します。

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ここも明時代からあるのでしょうか?
かなり古めかしい感じが素敵です。

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そしてこのマリア様です!
寂れた天蓋とミスマッチで、得も言われぬ感動を呼び起こします。
(実は今回の旅で純粋に感動した物事において、このマリア像はベスト3に入ります☆)
像は最近のもののようですが、古い教会と信仰が息づいている雰囲気といい、グッと来るものがありましたね。。


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平遥古城は分厚い城壁に囲まれた都市で、それぞれの城門の上に大きな楼閣が残っています。


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中国科挙博物館と書いてあります。
孔子関連の文廟という施設が、科挙の博物館にもなっているようです。


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古城のど真ん中にあり、象徴的建築である市楼と呼ばれる楼閣付近の風景。
雨のためお土産物を守るパラソルが邪魔して写真的には残念なものばかりになってしまいました。
道の真ん中には観光客用の撮影に使用する人力車まがいのものがあり、画面左の『待』という文字が見えるお店は私が入った喫茶店。
「コーヒーありますか?」 「はい!」 といった感じで入ったのですが、何故かメニューにあるコーヒーはなく、ホットココアになってしまいました。中国人は日本人よりもコーヒーを飲む習慣は定着してないのかな?と、今回特に感じました。
そういえば、インドでもチャイの方が圧倒的に飲まれていました。

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一歩踏み込むと、こうした空間が広がっていてとても魅力的です。



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なかなか素敵な酒屋さん。

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何のお店だか忘れましたが、重厚な造りの建物です。
ただの装飾にとどまらず、扁額の下には12の場面の絵が描かれてあって風流なもんだな、と思いました。

このお店の中に入ってくぐると、そこは

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こういった世界。
居住スペースのようでした。
こうした昔の居住空間を日中で比較すると、日本はやはり質素だなあと思います。

古き良き中国。
ある意味、最も中国らしかった中国。
豊かな中国を感じることが出来ます。(今も経済発展を遂げて充分豊かですが・・・。)

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街灯?が槍の形をしていて、そのまま兵器の博物館になっています。
石器時代から始まって毛沢東に至るまでの刀剣の変遷が展示の中心です。
最後の方に大日本帝国の蛮行のコーナーがあって、心が痛みました。
(しかしイギリスに植民地にされた歴史には一切触れて無かったので、アレッ?って思いました・・。)


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右端の、いかにもチャイニーズな方は写真だとリアルですが樹脂製のお人形です。
悪天候なため人通りは少なかったですが、楽しいストリートとなっています☆


古城全体が早めに閉館になってしまう季節でもあり、ものすごく寒かったせいもあり、かなり高額なチケットに見合った施設の見学は叶いませんでしたが、最後はいろいろ面白いお土産を購入して帰途につきました。
見学時間=5時間。
私の感覚からするとせめて3泊して隅から隅まで見学したい、と思いました。


ホテルに到着後、ものスゴイ勢いでお腹を下しました。
何がいけなかったのでしょうか?
ここ5年くらいお腹を壊したことが無かったので、すっかり油断していて日本から十種類くらい薬関係を持参したもののお腹の薬を忘れいていることに気づき、相当焦りました・・・。

明日はもう帰らないといけません。
その前に予定通りの行動が出来るかどうか?
不安な深夜に何度も起きてトイレへ・・・。

汚くてすみません!!

つづく。















プロフィール

キヌケン

Author:キヌケン
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横須賀は衣笠という町で絵の教室を主宰しております。
私自身は、東京藝術大学絵画科油画専攻(学部・大学院)に学びました。
個展、美術の祭典・東京展(上野)、および現代絵画シリウスというグループを結成して活動してます。

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