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2019-05-13

田所一紘立案 河村正之展 ご案内

 昨年6月に東京・三田のSALIOTギャラリーにて開催された私=田所の個展以来、会社側(ミネベア・ミツミさん)から良い作家を紹介して下さいとのオファーがありまして、その第一弾として河村正之展を企画しました。

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河村先生は、大学の先輩筋に当たる作家さんで、私が学生の頃から憧れの画家さんでした。

在学中は学年もかなり離れていて面識を持たせていただくに至らなかったのですが、ここ5年くらいである事情をもって知己を得ることが出来まして、今回の経緯となりました。

木曜日に飾り付けをお手伝いして、だいたいの概要は把握しました。

300号や200号の大作を中心に、小品に至るまで51点もの大展覧会です。

SALIOT(サリオ)ギャラリーは金色に耀くパーテーションによっていくつかの部屋にゆるく分かれていますが、ほぼ全室を使った展示となっており、非常にユニークな体験が出来るディスプレイとなりました。

作品内容は、大作において、光エネルギーの放散が感じられ、そこに人間の営為が批評的にメッセージされています。

小品においては、先生の世界旅行から取材された博物誌的なバリエーションが展開されています。

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5月13日(月)の17時よりレセプションがあり、私が簡単に司会を務めさせていただきます。

会期は二週間。 (5月13日~25日まで 日曜休み)

どうぞご高覧下さいませ。

2019-04-17

第44回三彩会展44回終了

 4月4日から9日までの6日間。

横須賀市文化会館にて開催された三彩会展。
今年は総勢42名の出展でした。
皆さんの熱心な広報もあり、述べ1024名の入場者で賑わいました。
千人超えは約10年ぶりくらいとなるでしょう。

来場者の方々には「年々みんな進歩している。」との感想が多かったように思います。

今年の共通テーマは『松竹梅』でした。
今までのテーマも例えば『夢』とか『笑顔』とか『富士山』とか、ベタなものが多かったように思いますが、『松竹梅』も、あまりに古典的でありヒネリもなく、なかなか難しかったかと思います。

皆さん、他所困惑しながらも個性豊かな作品を仕上げて下さいました。
ただ、テーマ設定は毎年続いていて、ある意味一年間の中で重荷となっていたようなので、今年でやめることにしました。
それぞれ自分のテーマを持って取り組んで行きましょう☆


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2019-03-05

多摩美合格おめでとう!

当研究所のYKさんが多摩美術大学油絵科に合格しました☆

おめでとうございます。

YKさんのアトリエで習作の一つです。

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元々物を写す力はありました。
しかし美大受験においては、それだけでは通用しません。
いろいろなカリキュラムがある中で、今日は作家研究ということに絞って書いてみましょう。

4月から6月にかけて油絵科の学生二人と私とでイタリア生まれの作家=クレモニー二の研究を重点的にやりました。(もう一人の学生HKさんは秋に推薦入試で女子美に合格しました。)

何人かのプロの作家を見せて、その中から選んでもらったのです。
自分が学んでみたい、と積極的になることが大事です。

何十枚かのカラー図版を見ながら、作家のテーマとコンセプトを分析して行きます。
これはもちろん言葉で解釈していきます。
私がまず模範的に分析して、学生に他の絵の分析をやってもらいました。

絵のテーマとコンセプトの違いについてまずは理解してもらう必要があります。

絵のテーマとは、例えば『愛』とか『平和』とか『対話』とか『共存』とか『成長』とか、そんなものですね。

絵のコンセプトは、その下位に位置する方法論のことです。
形、構図、色彩、イディオムなどを分析して方法論を探ります。
この作業が大切です。
そしてそれは、こうした絵の教室でないとなかなか自力では出来ません。
作家研究とは、まずそのコツを教わらないと出来ないものです。
どうしても表面的なものになってしまいます。
最初は指導してもらうことで深い所を学んでもらいます。

そして次に気に入った図版から模写をやってもらいます。

二つの例を掲示します。(ともにF10号)

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省略の仕方、空間構成、透明感、面白い発想、絵の具の使い方、などを実施に学んでもらいます。

最終的にクレモニーニを意識した静物画を描いてもらいます。

それが冒頭の一枚であり、下の作品でもあります。(上の足の石膏静物はF15号キャンバス油彩。下の静物はB3サイズの紙にアクリルです。)

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多少ぎこちない所はあるものの、それなりにこなしています。
完璧ではありませんが、成果は上がっています。

よく美大の説明会に行くと、学生が教授に自作を見てもらっている風景に遭遇します。
そしてよく先生に言われることは「あなたの言いたいことは結局何なの?」ということ。
それってつまり、絵のテーマを聞きたいのではなく、絵のコンセプトを聞きたいのです。
しかし、受験生はあまりその辺が理解出来ていないので、モヤモヤとして終わってしまいます。

私はその部分を重点的に教えています。

物をただ写すだけでは絶対に駄目なのです。(特に受験においては・・・。)

絵で大切な根幹を成す部分。
それはやはり絵のコンセプト、ということになります。

これから受験を考えている学生の方は、是非当研究所に学びに来て下さい。
たくさん教えたいことがあります。

ちなみにYKさんは東京芸術大学油画科の一次試験(デッサン)にも合格しています。
力は確実に付いています。

2019-03-02

第44回三彩会展

今年も横須賀市文化会館にて教室の展覧会を行います。

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一年間の成果を発表致します。

何卒ご高覧下さいませ。

会期 : 2019年4月4日(木)~9日(火)それぞれ開催時間が異なりますので、画像をご覧になってご確認下さい。

ちなみに8日(月)はサークル『色の泉』を文化会館ロビーにて午後2時より行います。

詳細はおって書いていきます。

2019-01-31

第63回YB会員会友展 と 日仏現代国際美術展

横須賀市文化会館にて、第63回横須賀美術協会(YB)会員会友展が行われました。

当研究所関係では、まず入り口入ってすぐに原さんのF100号の大作が堂々と飾られていました☆

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お題に関しては今年のテーマ課題である『松竹梅』ではありますが、描きたいものをトコトン描く、という姿勢は見事です!
特にモデリングペーストで盛り上がった画面上部の梅と、扇の形をした蒔絵が特にチャレンジでしたし見応えあるものになっています。
着物のデサインも松竹梅に合わせてオリジナルにしました。
お顔のモデルは、当教室出身者です☆
原さんは、この100号ともう一枚100号を描いていらして、とうとう肩が腱鞘炎になってしまいました!
それだけ夢中で描いてらっしゃるんですね☆
私もそれくらい頑張らないといけないな、と思いました!!


次にご紹介するのは近藤さん。

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写真だと色が潰れて見えてしまいますが、実際は綺麗で渋いグリーンですし、もっと複雑な表情を見せています。
近藤さんは、ありきたりな風光明媚なロケーションよりも生活感がにじみ出る景色や家屋を今度描かれます。
この絵もそうした“家のちょっと裏側”を見たようなアングルになりました。
飾らない普段着であるところが魅力です☆


次は井上さん。

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教室での人物写生会で取材されたスケッチを元に油絵にしました。
実に綺麗なお嬢さんで、この絵で3~4枚は描いてらっしゃるのではないでしょうか。
とても丁寧な描写で迷いがなくストレートです。
肩口のレースの細かさも繊細な女性像の隠し味となっていますね。
元々は髪飾りとしての花はありませんでした。(井上さんの創作です。)


次は色の泉にいらして下さっている加山さん。

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蓮の花を固有色ではなく、黄色と紫の補色で描いています。
特に主役的部分である右上の蓮が、紫から黄色にグラデーションとなり、かつ色が反転するテクニックを用いて大きなポイントとなっています。
建築物を思わせる形もあり、ちょうど鎌倉の近代美術館を想起させますね☆
ポエムとしての絵となっています。


次なるは、橋本まちこさん。

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ご自身のスタイルを持ってらっしゃる方で、この絵では従来の家族の描き方にプラス、しばらく取り組んでらした完全抽象の要素を導入して、今までに無かった境地を開拓しています。
親子の成長を謳ったようにも見えるし、夏の入道雲の激しさを描いているようにも思えます。
簡単に解釈出来ない所がきっと魅力なのだと思います。


最後にご紹介するのは、以前講師をやって下さった白日会の沼田先生。

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海を臨む感激が表現されています。
「もうすぐそこは海だぞ!  早く砂浜にたどり着きたいな☆」と誰しもが思います。
空や雲が伸びやかでいながら確信犯的に取り入れられた電線がボートの帆布の曲線とリフレインして画面に動きと変化を与えています。
素晴らしいですね。


YB公募展の方は6月となります。
皆さんの新作が今から楽しみです♪


あと、六本木の新国立美術館で開催中の日仏現代国際美術展。
その会員の塩崎淳子先生が栄えある文部科学大臣賞を受賞しました!
おめでとうございます!!

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『無辺へ』と題されてますが、無辺とは広大なこと、といった意味でしょうか。
広大な地へ誘う如来と菩薩は来迎図かもしれません。
如来は大抵装身具を付けない簡素な姿でありますが、塩崎先生の真ん中の像は体幹に装飾が施されています。
そこがオリジナルな表現となっていると思われます☆
とても美しい作品です。




プロフィール

キヌケン

Author:キヌケン
FC2ブログへようこそ!
横須賀は衣笠という町で絵の教室を主宰しております。
私自身は、東京藝術大学絵画科油画専攻(学部・大学院)に学びました。
個展、美術の祭典・東京展(上野)、および現代絵画シリウスというグループを結成して活動してます。

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