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2019-06-03

第79回YB展☆

 6月2日から横須賀市文化会館で始まったYB展。
今年で79回目、ということは戦前からあるんですね・・・。
立派な伝統です☆

さて、会員皆さんの勧誘努力もあってか、新しい方が10名以上もいたようです。
そのせいか、昨年とはまた違った印象を持ちました。
YB展は地方の有志が集まった同人組織ですが、コンクールの性格もあるため畢竟“賞狙い”な絵が集まることとなります。
全員が全員、賞を狙って出品するわけではありません。
もう一通り主だった賞を獲得した人や指導的立場の方は悠々とご自身の世界観を開陳するにとどまります。
しかし、おそらく半数くらいの方々は懸命に勝負に出ます。
それは団体展の性格と同じです。

それが今年はある傾向を持って特徴として出たように強く感じました。
その傾向とは、【細部への執念】です。
普通アカデミックな絵の場合、“疎密”が尊ばれます。
密は疎によって活かされ、疎は密によって活かされる、と教えられます。
しかし、今回YB展で並んだ絵の多くは“密密”なものが多かったように感じました。
もちろんそのエネルギーたるや素晴らしいものです。
拍手モノです。
でも正直とても疲れました。
好みもあるのだと思います。
執着に満ち満ちた稠密な絵はどれもある種の感動を呼びます。
それは間違いありません。
何かを変えようなどと生意気なことを言うつもりもありません。
でも、“豊かさ”がもう少し欲しいと思いました・・・.。
絵画空間の豊穣さ、、とでも言うのですかね?
それは限りなく理想的なもので、なかなか到達出来る地点ではありませんが。


さて、以上は全体感ですが、個々に、当研究所関係の方々の絵を見て参りましょう。(全体感とは全く違った感想を持った5点でした。)

まず元YB会長にして白日会会員の沼田敏先生。

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何気ない風景。さり気ない光景。どこか懐かしい景色。
決して背伸びしない、ごくごく普通の大切さを教えてくれる貴重な世界観。
じわじわ味わいが深まります。
雑草のリズムと雲のリズムがリンクして、心地よい形の響き合いが素敵です☆


次は原さんです。
この度は、横須賀美術館賞おめでとうございます!!!

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原さんは『再生』をテーマに描き続けて来たように思いますが、今回もその流れでしょう。輪廻を繰り返したその先の世界には、生きとし生けるものを尊ぶ希望の世界があるようです。
つぶらな瞳が印象的な無垢な子供の顔を中心に、一見数多くのモチーフが展開しているように見えますが、無駄が一切なく、細部が見事に全体に奉仕している関係性はお見事と言うしかないです。
原さん、渾身の一作。
一つの到達点だと思います。
受賞、本当におめでとうございます。


次なるは、橋本まちこさん。 いつもいろいろとお世話になっております。

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白い衣装をまとった女性の隣に樹木のような、人のような、陽炎のようなものが対置されています。
なんだか謎めいていますね。
タイトルも絵の内容を説明するものではなく、結局抽象的であり、神秘的な世界でもあります。


次は井上さん。最近は主体展にも出されて東京圏でもご活躍です。

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同一人物を少し視点を変えて見た肖像画です。取材した時期も一年間の経過があると思われますが、強いて言えば右側の方が若干少女を感じさせます。というか、井上さんは積極的に描き分けようとされたのだと思います。
背景と髪飾りはどれも椿で、様々な品種を描いているようです。
責任感の強い井上さんの性格をも伺い知れて充実した一作となりました☆


最後に色の泉でお世話になっている加山さん。

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お孫さんでしょうか、きっとお気に入りの洋服なのでしょう、シンデレラとかぼちゃの馬車がプリントされています。
構成的で高度なことをやっていながら平穏を感じさせる手腕が素晴らしいと思います☆
非常に達者ですね🎵


ということで、いろいろ勉強になった鑑賞となりました。
また来年も楽しみにしております!


2019-05-13

田所一紘立案 河村正之展 ご案内

 昨年6月に東京・三田のSALIOTギャラリーにて開催された私=田所の個展以来、会社側(ミネベア・ミツミさん)から良い作家を紹介して下さいとのオファーがありまして、その第一弾として河村正之展を企画しました。

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河村先生は、大学の先輩筋に当たる作家さんで、私が学生の頃から憧れの画家さんでした。

在学中は学年もかなり離れていて面識を持たせていただくに至らなかったのですが、ここ5年くらいである事情をもって知己を得ることが出来まして、今回の経緯となりました。

木曜日に飾り付けをお手伝いして、だいたいの概要は把握しました。

300号や200号の大作を中心に、小品に至るまで51点もの大展覧会です。

SALIOT(サリオ)ギャラリーは金色に耀くパーテーションによっていくつかの部屋にゆるく分かれていますが、ほぼ全室を使った展示となっており、非常にユニークな体験が出来るディスプレイとなりました。

作品内容は、大作において、光エネルギーの放散が感じられ、そこに人間の営為が批評的にメッセージされています。

小品においては、先生の世界旅行から取材された博物誌的なバリエーションが展開されています。

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5月13日(月)の17時よりレセプションがあり、私が簡単に司会を務めさせていただきます。

会期は二週間。 (5月13日~25日まで 日曜休み)

どうぞご高覧下さいませ。

2019-04-17

第44回三彩会展44回終了

 4月4日から9日までの6日間。

横須賀市文化会館にて開催された三彩会展。
今年は総勢42名の出展でした。
皆さんの熱心な広報もあり、述べ1024名の入場者で賑わいました。
千人超えは約10年ぶりくらいとなるでしょう。

来場者の方々には「年々みんな進歩している。」との感想が多かったように思います。

今年の共通テーマは『松竹梅』でした。
今までのテーマも例えば『夢』とか『笑顔』とか『富士山』とか、ベタなものが多かったように思いますが、『松竹梅』も、あまりに古典的でありヒネリもなく、なかなか難しかったかと思います。

皆さん、他所困惑しながらも個性豊かな作品を仕上げて下さいました。
ただ、テーマ設定は毎年続いていて、ある意味一年間の中で重荷となっていたようなので、今年でやめることにしました。
それぞれ自分のテーマを持って取り組んで行きましょう☆


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2019-03-05

多摩美合格おめでとう!

当研究所のYKさんが多摩美術大学油絵科に合格しました☆

おめでとうございます。

YKさんのアトリエで習作の一つです。

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元々物を写す力はありました。
しかし美大受験においては、それだけでは通用しません。
いろいろなカリキュラムがある中で、今日は作家研究ということに絞って書いてみましょう。

4月から6月にかけて油絵科の学生二人と私とでイタリア生まれの作家=クレモニー二の研究を重点的にやりました。(もう一人の学生HKさんは秋に推薦入試で女子美に合格しました。)

何人かのプロの作家を見せて、その中から選んでもらったのです。
自分が学んでみたい、と積極的になることが大事です。

何十枚かのカラー図版を見ながら、作家のテーマとコンセプトを分析して行きます。
これはもちろん言葉で解釈していきます。
私がまず模範的に分析して、学生に他の絵の分析をやってもらいました。

絵のテーマとコンセプトの違いについてまずは理解してもらう必要があります。

絵のテーマとは、例えば『愛』とか『平和』とか『対話』とか『共存』とか『成長』とか、そんなものですね。

絵のコンセプトは、その下位に位置する方法論のことです。
形、構図、色彩、イディオムなどを分析して方法論を探ります。
この作業が大切です。
そしてそれは、こうした絵の教室でないとなかなか自力では出来ません。
作家研究とは、まずそのコツを教わらないと出来ないものです。
どうしても表面的なものになってしまいます。
最初は指導してもらうことで深い所を学んでもらいます。

そして次に気に入った図版から模写をやってもらいます。

二つの例を掲示します。(ともにF10号)

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省略の仕方、空間構成、透明感、面白い発想、絵の具の使い方、などを実施に学んでもらいます。

最終的にクレモニーニを意識した静物画を描いてもらいます。

それが冒頭の一枚であり、下の作品でもあります。(上の足の石膏静物はF15号キャンバス油彩。下の静物はB3サイズの紙にアクリルです。)

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多少ぎこちない所はあるものの、それなりにこなしています。
完璧ではありませんが、成果は上がっています。

よく美大の説明会に行くと、学生が教授に自作を見てもらっている風景に遭遇します。
そしてよく先生に言われることは「あなたの言いたいことは結局何なの?」ということ。
それってつまり、絵のテーマを聞きたいのではなく、絵のコンセプトを聞きたいのです。
しかし、受験生はあまりその辺が理解出来ていないので、モヤモヤとして終わってしまいます。

私はその部分を重点的に教えています。

物をただ写すだけでは絶対に駄目なのです。(特に受験においては・・・。)

絵で大切な根幹を成す部分。
それはやはり絵のコンセプト、ということになります。

これから受験を考えている学生の方は、是非当研究所に学びに来て下さい。
たくさん教えたいことがあります。

ちなみにYKさんは東京芸術大学油画科の一次試験(デッサン)にも合格しています。
力は確実に付いています。

2019-03-02

第44回三彩会展

今年も横須賀市文化会館にて教室の展覧会を行います。

第44回三彩会展DMblueのコピー-692x1024 a

一年間の成果を発表致します。

何卒ご高覧下さいませ。

会期 : 2019年4月4日(木)~9日(火)それぞれ開催時間が異なりますので、画像をご覧になってご確認下さい。

ちなみに8日(月)はサークル『色の泉』を文化会館ロビーにて午後2時より行います。

詳細はおって書いていきます。
プロフィール

キヌケン

Author:キヌケン
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横須賀は衣笠という町で絵の教室を主宰しております。
私自身は、東京藝術大学絵画科油画専攻(学部・大学院)に学びました。
個展、美術の祭典・東京展(上野)、および現代絵画シリウスというグループを結成して活動してます。

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